Vague Kobeでは、陶芸家・石井直人による展示「返歌」を開催します。
本展では、石井直人が新たに手がけた「豆花鉢」を紹介します。台湾でよく知られる「豆花」を盛るための器でありながら、その使い方は、手にする人それぞれに委ねられ、食卓の奥行きを深める特別な一皿です。
今までVagueでは、登り窯の中で生まれる予測不能な化学反応「窯変」によって、「玄(くろ)」という無限の可能性を秘めた色を探求した石井直人の作品を扱ってきました。本作もまた同じ窯から生まれながら、これまでとは異なる表情を見せています。器という形式の中に、時とともに移ろう色彩と、返歌として応答の気配を宿した新作となります。ぜひ手に取ってみてください。
石井直人
陶芸家。1954年京都生まれ。広島大学総合科学部を卒業したのち、広島県山縣郡戸河内町小板で農耕生活。その後、伊賀「土楽陶苑」で陶芸の修業。1992年、京都・京丹波町に原野を取得し、開墾を始める。同地に古民家を移築し、工房「独華陶邑」と庵「懐玄軒」を建設。1994年、登り窯を築いて初窯を焼成。
石井直人 「返歌」
2026年9月4日(金)ー9月28日(月)
Vague Kobe
兵庫県神戸市中央区海岸通9-2 チャータードビル4F
イベント
豆花と茶の会/Tofu & Tea Gathering with Yuwen Hung日程|2026年9月4日(金)・5日(土)
時間|①11:30ー13:00 ②14:00ー15:30 ③16:30ー18:00
会場|Vague Kobe 4F
内容|台湾豆花と茶
料金|12,000円
※プロフィールのURLよりご予約いただけます。
石井直人 展覧会「返歌」に合わせて、「豆花と茶の会/Tofu & Tea Gathering with Yuwen Hung」を開催します。
きっかけは、大晦日のことでした。台湾から来日中のギャラリスト・ユーウェン・コウ(Yuwen Hung)から、石井のもとに当日連絡が入り、急な申し出にも関わらず、その日は特別な一日をともに過ごしました。そこから親交は深まり、昨年台北で開催された石井直人の展示とともに、ユーウェンによる料理とお茶の会が開かれました。簡素でありながら心のこもったそのもてなしに、人々の心が動かされ、客人を思って準備をするということは、日本も台湾も変わらない、お茶の精神に通じる言葉を体現する会となりました。
返歌が新たな呼応を呼び、その対話の先に生まれたこの豆花鉢は、ユーウェンたちの料理とおもてなしの心に、石井直人が自ら応えて制作したものです。季節の料理と豆花、台湾茶とともに、特別な時間をお楽しみください。

