神戸旧居留地の嘗ての賑わいの趣を残したチャータードビル。港が見渡せるvague kobeでは、信楽の土と植物油でしっとりとしたテクスチャーで塗りまわされた壁と床の空間に、石井直人の窯変「玄」の作品が配置されています。その幾つかは信楽の陶土で制作しています。
また、ビルの合間からほのかに陽が射す、からりと仕上げられた土壁の空間には、吉田真一郎氏が永年の布の追求から制作された「白」の作品と膨大な布のコレクションの一部から未晒しの自然布が展示されています。
陽の傾きと共に変化していく「白」と「玄」の作品の妙もご覧いただけましたら幸いです。
11月11日まで。
石井直人「玄」
吉田真一郎氏「白」