ブータン手漉き紙:ツァショー紙
ブータン手漉き紙:レショー紙
工藝新聞タタターvol.3は、「原始ノ布」の特集です。
原始ノ布とは、木綿が日本に伝わる以前から、藤、苧麻、大麻、葛、芭蕉、楮など草皮の繊維でつくられてきた布です。この号は原始ノ布に携わり真摯に原始ノ布を見つめ、布の原点を追求されてきた方々の思いや経験が綴られた貴重な文章で構成されています。
京都・丹後の上世屋で、永く藤織りの保存の為に尽力されてる井之本 泰氏の語る藤布について、日本全国の原始ノ布の作り手を訪ね歩いてきた山口源兵衛氏の潔い視点、京都市内にて、古布のお店を構えておられた gallery啓の川崎 啓さんが触れてきた原始ノ布、麻の見識の第一人者である吉田真一郎氏の現代美術の試み、韓国の現代写真家、具本 晶氏が捉える韓国の安東布、いまに作り続けられている韓国の大麻の布 、安東布と新潟の編布の工藝ぱんくす舎の取材文、COSMIC WONDERの竜宮衣 原始ノ布、筆者のお勧めする原始ノ布の本のご紹介などの内容となっております。
表紙の紙は、ブータン王国に自生するダフネという植物で作られ教典などに使用されるツァショー紙、ダフネと三椏のレショー紙、2種類の手漉きの紙です。印刷は活版印刷と孔版印刷です。是非、手に取ってご覧いただけましたら幸いです。
執筆者
石井直人(陶芸家)
編布拓本
井之本 泰(丹後藤織り保存会会長)
「 藤布を着る」
山口源兵衛(誉田屋源兵衛)
「 野々布について 」
川崎 啓(gallery啓)
「 原始の布とギャラリー啓 」
吉田真一郎(現代美術家、近世麻布研究所)
「 白」
具 本晶(写真家)
「 麻は物悲しい 」
石井すみ子
取材、写真:工藝ぱんくす舎
「 魂を繫ぐ布 安東布 」
石井すみ子
取材、写真:工藝ぱんくす舎
「 編布を求めて 」
COSMIC WONDER
「 竜宮衣 原始ノ布 」
原始ノ布ノ本 (川崎啓、井之本泰、前田征紀、石井すみ子、吉田真一郎)
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デザイン:吉村麻紀
英訳:ベンジャー桂
韓国語訳: 宇佐川雅美
表紙:ブータン手漉き紙(ツァショー紙、レショー紙)
題字・表紙版画:石井直人
印刷:文林堂 山田善之
初版:2017年10月
第二版:2021年3月
第三版:2023年9月
第四版:2025年1月
24頁
価格:2400円 発送可能です。(送料200円)
発行:独華陶邑・gallery白田 石井直人、石井すみ子