風韻 川合優 金森正起

 

日本古来の森と木と共に暮らす文化や営みを大切にし、木と対峙しながら、それに敬意を払うものづくりをする川合優。日本の山や森のこれからのあり方を伝えつつ、多く植林された杉や檜の活用を広げていく活動も続けています。
日本にも古くからある金属のあり方に新しさを吹き込み、独自の感覚と確かな技術で、端正なかたちを生み出し、軽やかで柔らかな印象へと変容させる金森正起。

この度の展示では、川合優と金森正起、二人で制作する木と金属が融合した新たな試みの作品が生み出されます。それは各々の意識が共に重なり合い、共鳴していくかのような時間の中で制作されます。
川合優の木曽檜ノ床と金森正起の僧伽舎の風路(天蓋)は、瞑想的時間や眠ること、時や空間を超越していくような試みがなされています。意識の融合により生まれてくるものは、どのようなあたらしい景色を見せてくれるでしょう。
どうぞご高覧いただきますようお願い申し上げます。


風韻
川合優  金森正起

2021年5月22日(土)ー30日(日) 
26日(水)休廊  11:00-18:00
作家在廊日:  金森正起 22日
gallery白田
622-0233 京都府船井郡京丹波町森山田7
T 0771  82  1782   www.dokkatouyu.com

出品作品
川合優+金森正起:木金小盤、木金薬欌、木金
川合優     :木曽檜ノ床、檜丸太のスツール、弥生の机、針葉樹の家具
金森正起    :僧伽舎の風路(天蓋)、鉄の光(照明)、厨子
川合優

1979年 岐阜に生まれる
2001年 京都精華大学建築専攻卒業
    飛騨にて木工修行、京都で家具修行に従事する
2007年 独立。以後、各地にて定期的に個展、グループ展を開催
2016年 「SOMA」を立ち上げ、森林と人を繋ぐ活動を行っている

個展                                                                                                  グループ展
2020年   日々(東京)Analogue Life(名古屋)                            工芸青花(東京)
       Anthologie gallery(Paris) 茶器之路(上海)
2019年    gallery  yamahon (京都) COSMIC WONDER(東京)
      光芳堂(岐阜)

展覧会
2019年「SOMA 日本の森と素木の家具」展(竹中大具道具館)



金森正起

1975年 名古屋市に生まれ
1997年 大学卒業後、東北で生活
2000年 野鍛冶を巡りはじめる
    鉄の仕事に出会う
2001年 松岡信夫氏に弟子入りする
2004年 岐阜県の山で暮らす
2005年 名古屋市の外れに仕事場を持つ
    生活道具や建築金物を作り始める
2014年 近くの山の廃墟を入手
2019年 「小小」を始める

個展                                 二人展            
2021年  soutousya Kyoto(神戸)                          soutousya KYOTO(京都)  
     夏至(長野)    
2020年  soutousya KOBE(神戸)                ギャルリももぐさ(多治見)    
2019年  gallery yamahon(伊賀)

そのほか
2021年  三重県多気町 VISION  Villa 1(水仙香)アート担当