今の時代の中で、ものを生み出す、見出すということはどういうことなのでしょう。
ものづくりをするなかで、表面的には見えない事象を言語化する試みです。
様々なジャンルの方に寄稿していただき、あらゆる方向から工藝の可能性を探ります。
新聞自体からも手仕事を感じていただけるよう、表紙は毎号、手漉きの紙を使います。
印刷は、福岡の文林堂さんです。表紙は活版印刷と孔版印刷、本文は孔版印刷。
手に取って手漉きの紙や印刷の香りも感じていただければと思います。
日英対訳となっています。
卓越した手仕事と多くの方々のご協力で、このタタターが発行できることに感謝いたします。
創刊号は、「紙と木」の特集です。
執筆者
石井直人(陶芸家) 工藝のみえざるもの
前田崇治(紙漉師) まっさらな白を求めて
四釜尚人(しかまファインアーツ主宰) 惹かれるもの
川合優(木工家) 人と自然・香り
武田好史(日本美学 日本文化論) 極私的「数寄」論
石井すみ子(工藝デザイナー) 韓国の紙漉き 張紙房を訪ねて 写真:Kim Jinho
デザイン:前崎成一
翻訳:ベンジャー桂
表紙手漉き紙:前田崇治
印刷:文林堂 山田善之
発行:2015年4月
価格:1500円
紙漉思考室 前田崇治さんの紙漉き。創刊号の表紙の和紙は、前田崇治さんの手漉きの紙です。
タタターの印刷をお願いしている福岡の印刷所、文林堂の山田善之さん。手作業にて一冊一冊と。タタターの表紙の題字と本文は孔版印刷、表紙の版画は活版印刷で印刷されています。手漉き紙の難しい印刷も、山田さんの長年の経験と感覚でタタターが印刷されていきます。
四釜尚人「惹かれるもの」より 沖縄 読谷北窯 松田米司作 白化粧マカイ
川合優 「人と自然 香り」より
石井すみ子 「韓国の紙漉き 張紙房を訪ねて」より 写真: Kim Jinho