

ミャンマー蓮糸の編みポーチ(gwen chanの手による)
自然の源泉から創造し、それを手で変化させていく。自然は、最も美しい贈り物を私たちに与えてくれます。植物からの染料と繊維は、somafolkを編むために私が受け取った自然からの贈り物です。この命の源泉から創作することは、ものに無限の美しさを与えてくれます。これらと過ごす日々の暮らしの中で、より深いつながりが生まれ、使うことで、これらが変化するのを感じ、自分の人生と親密になることを実感します。
私の創作の旅は”生き方”の探求から始まりました。この旅の始まりに、藍に出会いました。徳島の土地で、種から碧い布への変化を体験し、自分自身がその過程に溶け込んでいきました。藍は生き物のように繊細で、それは、まさに生きた染料です。生きた染料である藍甕をつくることは、新しい命を産むことに似ています。藍がそこに息づいているときは、人を育むように世話をしなければなりません。この不思議に満ちた藍の在り方は私を魅了し続けるのです。赤道直下に在る祖国に帰国後、私は柿渋染めに没頭しました。柿渋染めは太陽光を好み、その美しさは時とともに熟成して現れるのです。この旅路の間、深い藍の夜空と柿渋の暖かい太陽に私は魅せられたのです。
純粋なグレーを求めて、私は煤染めを始めました。次第に、グレーの持つ優しく、そして静かな声が私の心を動かしました。私は、まるでトンネルに導かれているような気がしました。そして私は、黒の持つその暗さに興味を持ちました。マレーシア、サバ州で、泥を使った天然の黒染めに出会いました。
このトンネルの終わりに、私は一歩引いたところから、旅路を眺めてみました。そうすると、私はそこで、繊維の持つ魅力に気付いたのです。染めた色は、繊維が本来持つ美しい風合いを邪魔してしまうと感じるようになったのです。天然繊維は繰り返し使うことで色合いは薄くなり、やがて白くなります。それは、目覚めると一面が雪に覆われていた朝を思い描くようです。包み込まれるような柔らかさと純粋さ。この白の美しさの上に、私の旅の第一章があることに気づきました。藍から柿渋、煤、黒、そして白へ。
雲は絶えず進化し、空とともに変化します。雲は形や色によって定義されるものではありません。雲のように、私は変化し続けているのかもしれません。日々の流れを追い求めるように、それらが私の一部となるまで。
この展覧会は、私が自然とともに歩む道を通じて出会ったものや、創作したものを集めたものです。ここにあるものは、自分で染めた日常使いのものや、訪れた各国の様々な村に依頼して作ったものです。それぞれのものが時と共に美しく年を重ね、使う度に豊かな喜びをもたらすことを願っています。
somafolk gwen chan

オーガンジーブラウス(gwen chanの手による)








