soma folk 展 〜6月8日迄

ミャンマー蓮糸の編みポーチ(gwen chanの手による)

 

自然の源泉から創造し、それを手で変化させていく。自然は、最も美しい贈り物を私たちに与えてくれます。植物からの染料と繊維は、somafolkを編むために私が受け取った自然からの贈り物です。この命の源泉から創作することは、ものに無限の美しさを与えてくれます。これらと過ごす日々の暮らしの中で、より深いつながりが生まれ、使うことで、これらが変化するのを感じ、自分の人生と親密になることを実感します。

私の創作の旅は”生き方”の探求から始まりました。この旅の始まりに、藍に出会いました。徳島の土地で、種から碧い布への変化を体験し、自分自身がその過程に溶け込んでいきました。藍は生き物のように繊細で、それは、まさに生きた染料です。生きた染料である藍甕をつくることは、新しい命を産むことに似ています。藍がそこに息づいているときは、人を育むように世話をしなければなりません。この不思議に満ちた藍の在り方は私を魅了し続けるのです。赤道直下に在る祖国に帰国後、私は柿渋染めに没頭しました。柿渋染めは太陽光を好み、その美しさは時とともに熟成して現れるのです。この旅路の間、深い藍の夜空と柿渋の暖かい太陽に私は魅せられたのです。

純粋なグレーを求めて、私は煤染めを始めました。次第に、グレーの持つ優しく、そして静かな声が私の心を動かしました。私は、まるでトンネルに導かれているような気がしました。そして私は、黒の持つその暗さに興味を持ちました。マレーシア、サバ州で、泥を使った天然の黒染めに出会いました。

このトンネルの終わりに、私は一歩引いたところから、旅路を眺めてみました。そうすると、私はそこで、繊維の持つ魅力に気付いたのです。染めた色は、繊維が本来持つ美しい風合いを邪魔してしまうと感じるようになったのです。天然繊維は繰り返し使うことで色合いは薄くなり、やがて白くなります。それは、目覚めると一面が雪に覆われていた朝を思い描くようです。包み込まれるような柔らかさと純粋さ。この白の美しさの上に、私の旅の第一章があることに気づきました。藍から柿渋、煤、黒、そして白へ。

雲は絶えず進化し、空とともに変化します。雲は形や色によって定義されるものではありません。雲のように、私は変化し続けているのかもしれません。日々の流れを追い求めるように、それらが私の一部となるまで。

この展覧会は、私が自然とともに歩む道を通じて出会ったものや、創作したものを集めたものです。ここにあるものは、自分で染めた日常使いのものや、訪れた各国の様々な村に依頼して作ったものです。それぞれのものが時と共に美しく年を重ね、使う度に豊かな喜びをもたらすことを願っています。

somafolk     gwen chan

 

 

オーガンジーブラウス(gwen chanの手による)

gallery白田 6月営業日

6月

1日(日)4日(水)5日(木)6日(金)7日(土)8日(日)

28日(土)29日(日)

〜8日(日)までsoma folk展を開催しております。

12:00-18-00

soma folk展 本日より

さわやかな日和、somafolk展が始まりました。

アジア諸国の大麻、苧麻、綿、絹、紙、蓮、泥、藍、柿渋など、さまさまな植物や土、gwen chanの強い意志と柔らかな眼差し、手や思考によって身近なものとなり、人の心に届いているのを実感できる新月の日でした。京都での初個展です。どうぞご高覧くださいませ。

gwen chan 在廊日

5月31日(土)6月1日(日)7日(土)8日(日)

 

gallery白田企画展  soma folk

 

自然の源泉から創造し、それを手で変化させていく。自然は、最も美しい贈り物を私たちに与えてくれます。植物からの染料と繊維は、somafolkを編むために私が受け取った自然からの贈り物です。この命の源泉から創作することは、ものに無限の美しさを与えてくれます。これらと過ごす日々の暮らしの中で、より深いつながりが生まれ、使うことで、これらが変化するのを感じ、自分の人生と親密になることを実感します。

 

2025年5月27日(火)ー 6月8日(日)

12:00-18:00

在廊日:27、28.、7、8

休廊日: 2、3

 

gallery白田

622-0233 京都府船井郡京丹波町森山田7     T. 0771-82-1782

 

 

soma folk の gwen chan は、タイ、ベトナム、マレーシア、韓国、日本と、アジアの国々を雲のように空から俯瞰し、昔から続く土地に根ざした手仕事を知るために、心赴くままに村に降り立ちます。

シンガポールと京都に居を構え、現代的な感覚を持ちながらも、アジア諸国の昔ながらの暮らしやものづくりが現代に続く村人にも共振できる感性を持っています。彼女の手仕事のものづくりは、何にも類似しない世界観で、手仕事が可能にする、ものの持つ高いエネルギーを持ちながらも、現代的な洗練と平和的で柔らかな雰囲気を感じることができます。

gwen chan がアジア諸国を訪ねて出会った手仕事から、ベトナムの手紡ぎ手織りのシルクの衣、ベトナムのドーの木の手漉き紙の活版印刷のカレンダー、ミャンマーの蓮糸の手編みバック、蓮布(藕絲織)の小物、タイ、モン族の大麻糸のバック、マレーシア、サラワクのパナン族のラタンバック、韓国の墨染の衣、日本の徳島の藍のすくもで自身で染め上げた衣、京都の南山城の柿渋で染めたバックなどを展示いたします。アジアの村を共に旅するように、ご高覧いただけましたら幸いです。

 

 

 

gallery白田 5月営業日

 

5月

3日(土)4日(日)

10日(土)11日(日)

17日(土)18日(日)

24日(土)

27日(火)28日(水)29日(木)30日(金)31日(土)

27日(火)新月より、soma folk 展を開催しております。

幾重 韓の白の上に at millet 4月29日迄

韓国に戻るように、毎年通うことで韓国の古代からの手仕事に惹かれ続けてきました。

先史の黒曜石の時代から、隣の国の韓国とは交易で繋がっていました。日本の紙の技術も仏教とともに古代韓国から日本へ渡って来たとされ、紙は思想を伝える伝達手段としてその時代の最先端のものであったのでしょう。金属の活版印刷の技術も韓国が最古とされていて、フランスに現物が保存されています。

le son du coupleのKim Moa 氏とHuh Namhoon氏は、ソウルにある韓国の伝統的な印刷を探求し、実践する印刷スタジオと共に、韓国の伝統的な製本でアートブックを制作しました。昨年の冬、京都を旅した記録、Kim Moa氏の言葉とHuh Namhoon氏の写真が、韓国の伝統的な全州の離合紙に印刷されています。このたびの印刷は、印刷の精度を上げる為に、純紙一枚を折って二枚の紙の厚みにし、印刷後一枚にして製本されています。彼等の本は、昔、韓国にもあったような旅の詩歌の書籍のようにも感じられます。旅をして音や本を作り、またその国に戻り恩返しをするように、日本の人々をおおらかな力で癒します。それがまた韓国の手仕事を支える一力にもなり得るのでしょう。柔らかな光がさすmilletに流れる、Huh Namhoon氏の音は、二つの音が二つのスピーカーから空間を包み込むように432Hz、人体の水を振動させる宇宙の周波数で制作されています。

 

石井は、昨年秋に、Kim Moa氏の故郷の地に近い全州と任実の韓紙の工房を様々に訪ね、韓国の伝統的な陰陽紙をはじめ、全州と任実の地の楮で作られた様々な工房の紙と長年蒐集してきた伝統布の古い木綿と絹、石井の故郷に近い名尾和紙で包布を制作しました。手漉きの紙は、生紙にこんにゃく加工や、もみの作業を施しています。それぞれの土地の植物で作られた手漉きの紙、milletのある静原で、日本と韓国の調和、土地や文化が融合する願いが込められています、包布は刺子と綿を入れて作るヌビ(キルティング)になっています。ヌビは、綿を入れて真っ直ぐに刺子を施していくために畝のような形状になり、豊かさを願う意味合いもあるようです。包布の大きさは、日々出現する宇宙の加護の数字を寸法にして、大切なものを包む布を制作しました。

 

milletの入口の聞慶の韓紙に描かれた東端哉子氏の木蓮の二幅の軸が、空間を優しく見守ってくれています。

@higashibatakanako