gallery白田企画展 白心 韓国の工芸

2019年 9月14日(土)−23 日(月)11:00-18:00

9月19日(木)close

 

韓国の工芸には、白磁、白衣、韓紙に白い部屋。白銀、白濁した白玉など、印象的な白が見られます。韓国の工芸にみられる白は、それぞれに役割をもって、その白を表現しています。韓半島の土、鉱物、植物、水、風土をもとに形成される工芸品は、大陸から伝承されてきた技術、文化的、思想的な背景、大らかさ、ダイナミックな繊細さを感じます。

韓国と日本の文化を繫ぐ活動をされている韓国の料理研究家であり、文化コーディネーターである崔智恩さんと親交の深い韓国の工芸作家と、韓国の文化と食を京都から発信される鄭 玲姫さんが紹介する韓国の古い工芸品の白、韓国の写真家である具 本昌さんの白磁の写真。韓国の工芸にみられる古くて新しい、白(いさぎよ)い世界をご高覧くださいませ。

 

白翡翠の装身具

Eom Ikpyeong オム イクピョン (玉匠)

大韓民国技術伝承者、国内外で展示会多数、大韓民国伝承工芸大展−国務総理賞、文化部長官賞、文化財委員長賞、ソウル市芸術賞、文化財委員長賞など受賞多数。ソウル市無形文化財 第37号玉匠。翡翠のもつ霊性を伝統の中に正しく生かすことを謙虚無限と自己修練の中から生み出している。

 

韓紙陰陽紙、紙縒り壷

Jang Seongwoo ジャン ソンウ(韓紙漉師)

張紙房(ジャンジバン)4代目、京畿道無形文化財。韓国の伝統韓紙である陰陽紙をはじめとして、紋様紙、寓物相紙、未像紙など、200種類にいたる多様な韓紙をつくる。紙縒り工芸も制作。

 

白磁壷

KimDongjun  キムトンジュン(陶芸家)

啓明大学校美術大学工芸デザイン科を卒業/京畿道光洲市南終面陶磁数学白磁にこだわり、韓国の伽耶山で採れたカオリンのみを使って聞慶(ムンギョン)の小さな穴窯で制作/ 2013 ウンギャラリー(ソウル)/ 2016 薪窯6人展 gallery kley(オーストラリア)/ 2017 昌慶宮(ソウル)2018 LONDON CRAFT WEEK(イギリス)

 

白韓服

Kim Inja キムインジャ(韓服研究家)

唐草紋金仁子代表。建国デザイン大学校・伝統服飾デザイン科修士卒業/1988 国の無形文化財89号ジョン・ジョンワン針線匠履修者/2013 Constancy&Change In Korea Traditional Craft 2013 Milano、ハンガリー韓国文化院招待展ファッションショー、展示「Korean ware in Hangary」/2015「Salon international Peinture&Sculputure De Vittel」韓服ファッションショー(フランス)/ 2017 韓国伝統工芸名匠(清州)/ 2018鍾路韓服祭りファッションショー(韓国)

 

韓紙

Kim Samsic  キム サムシク(韓紙漉師)

1946生まれ / 1963  聞慶伝統韓紙設立 / 2004 地元楮栽培に成功(国内初)/ 2005 慶尚北道無形文化財23号 / 2008 朝鮮王朝実録小麦の復元韓紙に選定(文化財研究所)/ 2010—2014 高麗大蔵経復元事業など様々な紙の復元に携わる

 

白磁

Kim Sangin キム サンイン(陶芸家)

2007 中央大学大学院 デザイン学科博士課程を修了 / 2014 Maison&Objet(フランス) / 2015 景徳鎮国際陶磁博覧会(中国) / 2015光州デザインビエンナーレ・アジアデザインハブ展(韓国) / 2016 大韓民国工芸品大展にて大統領賞を受賞

 

写真「White Vessel」

Koo Bohnchang クー ボンチャン(写真家)

1953 韓国、ソウル生まれ / 1975延世大学商学部経営学科卒業(ソウル) / 1979‐1985ドイツ、ハンブルク留学、ハンブルク国立造形美術大学写真デザイン専攻、修士号取得 / 世界各国で40以上の個展で作品を発表 / サンフランシスコ近代美術館、ヒューストン美術館、パリ、ギメ美術館、ロンドン大英博物館、サムスン美術館、国立現代美術館(ソウル)など、多数の公共コレクションに収蔵 / まだ見えない生命の息吹を明らかにしようとして、静止したもろい瞬間を捉え続けている

 

シルバーのカメラ、装身具、バターナイフ

Sim Hyunseok  シム ヒョンスク(金属工芸家)

建国大学校卒業(ソウル) / ノバスコシア・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン卒業(カナダ)ア / 国民大学校非常勤教授 / ANNA LEONOWENS GALLERY,Halifax(カナダ) / Metallum gallery(スウェ−デン) / 2000 ~ 2015 GALLERY+COOK LAB COMO(東京)など国内外で個展多数 / 国立現代美術館所蔵(韓国)

 

シルバースッカラ・チョッカラ、本

Choi Jieun(韓国料理家、韓国文化コーディネーター)チェ ジウン

「朝鮮王朝宮中料理研究院」で韓国宮廷料理を学び、韓国無形文化財、黄慧性氏の下で5年間助手を務め、宮廷料理のみならず、韓国各地の郷土料理、精進料理などを訪ね歩く 。長年、日本へ韓国の食文化や伝統工芸を紹介する『オモニの食卓』『チェさんのおかず』『空想食堂』『スッカラ』など著書多数

 

韓国の古い工芸品、李青エプロン

Chung Ryunghee(李青オーナー)チョン ヨンヒ

1947 京都市出身 / 東京 神田の「李白」を訪れ、李朝美術品を横にお茶を飲む空間 に触れて、文化都市京都で韓国文化を伝える空間を作りたいと一念発起して20年前に李朝喫茶「李青」をオープン。食も文化なり、という考えから身近な食材で韓国料理の一番ポピュラーなピビンパを、そして一般的に普及している韓国茶を出す。2017「寺町李青」をオープン。

 

–  催しもの –

鄭玲姫(Chung Ryunghee)チョン ヨンヒ   満月と花

9月14日(土)、15日(日)

鄭 玲姫さんの日常にはいつも花があります。韓国の骨董と工芸と共に美しい暮らしをされている鄭玲姫さんが、韓国の白磁壷に花を添えてくださいます。白磁の丸い大きな壷は満月壷とも云われています。満月14日から15日にかけて、韓国の工芸とともに、ご鑑賞くださいませ。

 

金仁子(Kim Inja)キム インジャ 韓服にまつわるお話

9月21日(土)14:00−15:30

会費2000円  お申込み dokkatouyu@ybb.ne.jp

韓国の伝統服には、さまざまなものがあります。韓国の伝統服を研究、復元され、またそれを昇華させ、現代のかたちに作られる金仁子さんによる韓服にまつわるお話。韓国の美味しいお茶とお菓子とともに。

 

在廊日    Choi Jieun   14日(土)15日(日)21日(土)、Chung Ryunghee  14日(土)15日(日)

Kim Inja  21日(土)

チェ ジウンさんデザインのスッカラ、チョッカラとキム サンインさんの入れ子の白磁碗

写真:クーボンチャン

キム サムシクさんの韓紙

 

キム サムシクさんの楮の畠 (聞慶 ムンギョン)

 

キム サムシクさんのトロロアオイの畠

 

キム サムシクさんの畠で育った楮

 

張紙房、ジャン ソンウさんの紙漉き

写真:キム ジンホ

張紙房

写真:キム ジンホ

キム サンインさんの工房

 

 

キムトンジュンさん 白磁の土

 

キムトンジュンさん 成形した白磁壷

 

キムトンジュンさんの穴窯

 

FYLGDU MÉR

大阪と福岡に位置するフィルクトゥ ミエール。

大阪のお店では、石井直人の焼〆タイルをカウンターに、ディナーやホテルでは器を使って頂いています。石井すみ子は、エプロンや布の小物を制作させていただきました。

一階のカフェで提供される、力強い大地の香りのするプレスドジュースは、身体にそのまま浸透していきます。二階ではクレイとエナジーテラピーの施術、三階はホテルになっています。トータルデザインは、柳原照弘氏。是非、お立ち寄りくださいませ。

フィルクトゥ ミエール

地球を編む 日本の籠 世界の籠

 

本日よりはじまります。地球の精霊たちが、丹波に大集合してくれているような展示になっております。是非、お越しくださいませ。

2019年5月18日(土)− 6月2日(日)11:00-18:00

22(水)29日(水)close

LIGHT YEARS 5月18日(土)− 5月25日(土)在廊日18日

Light & Will 5月26日(日)− 6月2日(日)在廊日19日、26日、6月2日

 

「 地球を編む −−− 日本の籠 世界の籠 」を開催いたします。

地球に生育する植物と人の手仕事から生まれる籠。

その土地に育つ植物で生活の必要から生まれる籠は、

最も原初的は手仕事の営みをそのままに感じることができます。

また、その土地の精霊たちと共に作ったような

人の想像の領域を越えた清々しい様相を感じることもできます。

 

Light &Will 前田尚謙氏は、東北から沖縄まで籠の職人を訪ね歩き、

ときには職人と一緒に材料を採りに山へ入り、制作のときを共に過ごし

職人の仕事とじっくりと向き合いながら日本の籠を収集します。

日本には様々な植物でつくられる籠が、いまだ多く残っていることを

前田尚謙氏の活動で知ることになりました。

 

LIGHT YEARS 前田淳氏と細矢直子氏は、世界の手仕事を求めて

モロッコ、インド、アフリカ、欧州、韓国など世界を巡る中で、

様々な国の籠を収集します。その土地の植物でつくられる籠たちは、

その国の暮らしを垣間みるようで、人がどのように創意工夫をして

生活をしてきたのか、模様や形状から様々な国の民族性を感じることができます。

 

今回の展示は、Light & Will 前田尚謙氏とLIGHT YEARS 前田淳氏と細矢直子氏が

収集されてきた籠を「 地球を編む −−− 日本の籠 世界の籠 」と題して、

ひとつの空間で一緒に展示していただくことになりました。

展示販売は、それぞれの期間で選りすぐりのものが並びます。

籠を通じて、地球のその土地と人の息吹を感じていただけましたら幸いです。

 

LIGHT YEARS 前田淳  細矢直子

博多駅に程近い場所に位置する。趣味的な好奇心から、インドやモロッコを訪れるうちに布ものを集め出す。2016年、世界の籠を紹介するお店 1834をオープン。籠探しに行く旅先での出会いが増え、2018年、MORE LIGHTをオープン。

 

Light & Will  前田尚謙

2013年 活動開始。2016年 重要伝統的建造物群保存地区 京都美山へ移住。日本各地を巡り、古から今、そして未来へと繫がる日本の籠を探し求める。