gallery白田 5月営業日

 

5月

3日(土)4日(日)

10日(土)11日(日)

17日(土)18日(日)

24日(土)

27日(火)28日(水)29日(木)30日(金)31日(土)

27日(火)新月より、soma folk 展を開催しております。

幾重 韓の白の上に at millet 4月29日迄

韓国に戻るように、毎年通うことで韓国の古代からの手仕事に惹かれ続けてきました。

先史の黒曜石の時代から、隣の国の韓国とは交易で繋がっていました。日本の紙の技術も仏教とともに古代韓国から日本へ渡って来たとされ、紙は思想を伝える伝達手段としてその時代の最先端のものであったのでしょう。金属の活版印刷の技術も韓国が最古とされていて、フランスに現物が保存されています。

le son du coupleのKim Moa 氏とHuh Namhoon氏は、ソウルにある韓国の伝統的な印刷を探求し、実践する印刷スタジオと共に、韓国の伝統的な製本でアートブックを制作しました。昨年の冬、京都を旅した記録、Kim Moa氏の言葉とHuh Namhoon氏の写真が、韓国の伝統的な全州の離合紙に印刷されています。このたびの印刷は、印刷の精度を上げる為に、純紙一枚を折って二枚の紙の厚みにし、印刷後一枚にして製本されています。彼等の本は、昔、韓国にもあったような旅の詩歌の書籍のようにも感じられます。旅をして音や本を作り、またその国に戻り恩返しをするように、日本の人々をおおらかな力で癒します。それがまた韓国の手仕事を支える一力にもなり得るのでしょう。柔らかな光がさすmilletに流れる、Huh Namhoon氏の音は、二つの音が二つのスピーカーから空間を包み込むように432Hz、人体の水を振動させる宇宙の周波数で制作されています。

 

石井は、昨年秋に、Kim Moa氏の故郷の地に近い全州と任実の韓紙の工房を様々に訪ね、韓国の伝統的な陰陽紙をはじめ、全州と任実の地の楮で作られた様々な工房の紙と長年蒐集してきた伝統布の古い木綿と絹、石井の故郷に近い名尾和紙で包布を制作しました。手漉きの紙は、生紙にこんにゃく加工や、もみの作業を施しています。それぞれの土地の植物で作られた手漉きの紙、milletのある静原で、日本と韓国の調和、土地や文化が融合する願いが込められています、包布は刺子と綿を入れて作るヌビ(キルティング)になっています。ヌビは、綿を入れて真っ直ぐに刺子を施していくために畝のような形状になり、豊かさを願う意味合いもあるようです。包布の大きさは、日々出現する宇宙の加護の数字を寸法にして、大切なものを包む布を制作しました。

 

milletの入口の聞慶の韓紙に描かれた東端哉子氏の木蓮の二幅の軸が、空間を優しく見守ってくれています。

@higashibatakanako

幾重 韓の白の上に   at millet

 

 

 

 

幾重

韓の白の上に

 

겹겹

한국의 흰 바탕 위에

 

Le son du couple  石井すみ子

 

 

雪の降る白い世界に包まれた辰年1月の出会いから、この日まであたためてきた今年初めての企画展示会となります。

겹겹 幾重

Le son du coupleのお二人が名付けてくださったこの言葉。いのちが巡り合う連鎖を祝福するかのようにすら感じております。

韓国ソウル在住、Le son du coupleが京都の街を歩きながら撮り納めた写真『京都』、旅の日記のように文章を綴った『京都から送る手紙』に纏わる写真を、韓紙にのせて展示いたします。また京都の旅で集録した音源を再編成し生み出した音とキム・モアの美しい歌声のライブを行います。
長年に渡る韓国の旅を通して蒐集した古木綿、古絹、古苧麻の白布、それぞれの生まれに近い土地の植物で漉かれた韓紙や和紙の生紙で制作した、石井すみ子による旅を共にする包布を展示します。

相互の旅を通して制作されたものが、Milletでこの瞬間に運命的に出会い、またそれを通じて各々の物語に繋がっていくメッセージが込められています。

 

2025年4月21日(月)- 29日(火)

11時から17時まで(最終日はLiveの時間からの入場となります)

会場  Millet     京都市左京区静市静原町1118

www.cafemillet.jp        @millet_kyoto

 

韓紙に描かれた植物画の展示
東端哉子

コチュジャンの販売
宍倉 慈(VOLVER)

Millet

期間中、韓国をイメージしたプレートランチや喫茶もご用意しております。

(ご予約優先)

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手習い会:韓国菓子ワークショップ/ 畑のフィールドワーク

北嶋 竜樹 (neutral)
4月21日(月)13:30〜16:00
内容:韓国菓子W.S / 畑のF.W
新茶を摘んで釜炒り緑茶作り : 川勝慶子 (釜戸ご飯おむすびとお味噌汁のお昼付)5000円

アンビエントクロージングLive:音の層

Le son du couple & Luca
4月29日(火)14:30開場 16:00開演
4500円(ワンドリンク付き)

各日の詳細、予約についてはMilletのwebサイトをご確認ください

 

 

福田 匠展 〜 4月13日

Flower cave(花の窟)と名付けられた絵画は、三重県の花の窟に由来した絵画。それは、その土地や神と通じるような福田氏の無意識領域での表現を最もよく表している。

そこには三つの菱形と、上には白い、下には黒い線が確信を持って描かれている。無意識で捉えられたものは、何かしら暗号のようにしてこちらの世界へメッセージを伝え、それはその瞬間にそこに写し出されて、先に時代を超えて広がりや繋がり永遠性をもたらす。

4月13日、山桜を照らす満月の日まで。

どうぞご高覧ください。

 

福田 匠展 明日より

Phenomenon

 

福田 匠 氏の絵画展が明日より始まります。

設営を終え、外へ出て場を整えていると、木蔦を絡ませた大きな枝がはじまりの合図のように大きな音を立てて降ってきた。何かからの贈り物のように感じ、それを展覧会の花迎えにすることにした。

Phenomenonと名付けられた絵画には、火球のようなようなものが描かれている。それは予知のように思えた。また過去には江戸時代、ここ京丹波のこの近くに隕石が降ってきたそうだ。福田氏は、その事象を知らないであろう。

 

Tamaと名付けられた作品は、浮遊する意識体や魂を可視化しているように見える。ひとつひとつの絵画に、スピリットを感じる見応えのある展示になっています。是非、ご高覧ください。

Tama

 

 

gallery白田企画展 福田 匠

 

 

福田氏の油彩画は、水彩画のような柔らかさ、摩滅した壁画のような色彩と独特な動きの運びと間で描かれている。絵画として現れている色は、古代から密やかに続いているかのような色彩感覚を持って表現されていることも興味深い。福田氏の絵画を通じて、容易に古代、イマ、未来へと魂が向かい、また見えない世界へも回帰していることを感じられる。日本の古代的な感覚の何か、日本人が持ち続けている奥深くに眠る無意識領域を絵画の中に彷彿とさせ、また未来を予知しているようにも感じる。日本的な微細な色彩と深い森に潜んでいるかのような移りゆく大胆な色を両立させ、人が可視化できないものを感覚的に捉え、絵画の中に構成しているようにも視える。

福田氏は、日本の神話や信仰、芸能や民俗的なもの、それらに纏わる現象が浮かび上がらせる、けむりのように揺れ動く捉え難いものを美に転換し、意識と無意識の領域を行き来しながら絵画や造形に落としこみ空間の次元を変容させている。

 

2025 年 3月29日(土)− 4月13日(日)

12:00  –  18:00   

在廊日:土、日

休廊日:4月3日、4日、9日、10日

会場:gallery白田

京都府船井郡京丹波町森山田7    tel:  0771-82-1782

www.dokkatouyu.com

from new moon, solar eclipse to full moon

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近年、熊野にまつわる事柄を制作主題のひとつにしています。三重県熊野市の〈花の窟〉及び〈産田神 社〉から次作の着想を得た頃、このたびの展示のお話をいただいたと記憶しております。日本書紀では、 イザナミは紀伊国熊野の有馬村に葬られたという記述があり、その地が花の窟だとされています(古事記で は島根県安来市の比婆山)。そして花の窟からほど近い産田神社は、カグツチが産まれた場所です。イザナ ミは火の神であるカグツチを産んだ際、陰部に火傷を負い死んでしまいます。そのことに怒った夫のイザ ナギは子であるカグツチの首を剣で刎ねたのでした。すると横たわる二神の体や血から、イザナミに至っ ては吐瀉物や排泄物からさえも新たな神が次々と誕生しました。それは凄惨な現場ながらも、生と死は対 立し合うものではなく、生の中には死が、死の中には生が孕んでいるという一定の場所に留まらない流動 的エネルギーのダイナミズムを予感させる光景です。熊野はよみがえりの地ともいわれ、この物語のよう に生と死が幾層にも織り込まれた特殊な力を内包する場所です。 いつの時代も人びとはそのような力を本 能的に感じ取り、熊野という目には見えない大いなるものに畏怖の念を抱きつつも惹かれてきたのだと考 えられます。だからこそ、“蟻の熊野詣”と形容されるほど日本でも有数の一大信仰地と成り得たのでし ょう。

本展では庵にて、火、白那智、神籬、綱掛け神事、磐座、熊野灘などの魅惑的なことばを手掛かりに制 作した作品を展開し、花の窟及び産田神社周辺で採集した素材、またテーマに関連する立体物をしつらえ ます。白田では実験的、且つ即興性や身体性を重視した作品を展示します。それらはつくるということの 本質を探るような、コンセプト以前の言わば私の血や骨のようなものだといえるかもしれません。

福田 

 

 

福田   匠 / ふくだたくみ
和歌山生まれ

古くから数多ある民俗や芸能、神話、信仰など、またそれらに関連する土地や現象を主題に制作を行う。兵庫県丹波篠山、篠山城跡北東方面の外壕からほど近い通りの一角にて〈丹ゆう〉という自身の絵画や古美術、アートを展開する空間を創る。 “丹”は丹波篠山の丹、“ゆうは“熊”、 故郷が紀伊半島南部の熊野に縁が深い土地であるということ、また敬愛する南方熊楠の名の所以から。かつて慣れ親しんだ地と、今を生きる地のそれぞれ一文字をもって〈丹ゆう〉とし、自身の美の意識を追求する実験的な場とする。